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PDIC-Toolkit は、PDIC 辞書データファイル(以下、PDIC ファイル)を加工するためのツール集です。例えば次のようなことができます。
上の例のうち、1. と 2. は準備作業を終えたらすぐに試してみることが可能です。3. から 5. を実行するにはちょっとしたプログラムの修正が必要で、Step 3 以降で説明します。
PDIC-Toolkit を使用するためには、次の 2 つの準備作業が必要です。
Perl はプログラミング言語のひとつで、PDIC-Toolkit に含まれるプログラムはすべてこの言語で書かれています。Perl プログラムを実行するためには、Perl パッケージのインストールが必要です。
Windows 用の Perl パッケージは各種ありますが、ActiveState 社が配布している ActivePerl はよい選択肢の一つです。同社のホームページ(英文)からダウンロード(約 8 MB)できます。 ActivePerl を含むすべての Perl パッケージはフリーソフトウェアとして配布されています。
次に、PDIC-Toolkit をダウンロードして、適当なフォルダ(例えば、C:\temp)に保存し、そこでアーカイブを解凍(展開)してください。
PDIC-Toolkit-1.12_c.zip をダブルクリック。Windows のスタートボタンをクリックし [プログラム] [アクセサリ] [コマンドプロンプト] と順に選んでください。黒い背景のウィンドウが表示されます。ここで、PDIC-Toolkit を解凍したフォルダ(¥temp)に移動するため、次の文字列(コマンド)を入力してください。
次に、次の2つコマンドを入力してください。
ppm ... を入力すると「コマンドまたはファイル名が正しくありません」あるいは「'ppm' は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。」と等のエラーメッセージが表示された場合、Perl パッケージのインストールが正しく完了していません。ActiveState の説明をよく読んで、もう一度インストールを試み、それでもダメな場合は筆者までメールしてください。
最後に、¥temp¥PDIC-Toolkit-1.15 の下にある examples フォルダの中身を、適当なフォルダ(例えば、C:¥home¥pdic)にコピーしてください。これで準備作業は終わりです。
¥temp にあるファイル PDIC-Toolkit-1.15.zip とフォルダ PDIC-Toolkit-1.15 は削除しても構いません。
PDIC-Toolkit のインストールに使用したコマンドプロンプトを引き続き使用します。
まず、先ほど examples の中身をコピーしたフォルダに移動します。
次に、Perl が正しくインストールされているかどうか調べるため、
と入力してください。This is perl で始まる 20 行ほどの英文が表示されれば OK です。
では、PDIC-Toolkit が正常に動作するかどうか次のコマンドでテストしましょう。
次の行に sample.txt was successfully created. と表示されれば、テスト成功です
前項で PDIC-Toolkit の動作テストのために実行した pdic2txt が PDIC ファイルをテキストファイルに変換するプログラムです。このプログラムによって、実行前には存在しなかった sample.txt というファイルが生成されました。このファイルを Windows 付属のアプリケーション「メモ帳」で開いてみましょう。冒頭の部分は次のような内容になっているはずです。
これが、sample.dic から変換されたテキストファイルの中身です。PDIC で辞書グループを新規作成して sample.dic を登録し、辞書の中身とテキストファイルの中身が対応しているかどうか確認してください。
プログラム pdic2txt によって生成されるテキストファイルは、空行(何も書かれていない行)で区切られており、一つ一つが辞書項目に対応しています。各辞書項目は 6 つの行から成っていて、上から順に「見出し語」「発音記号」「日本語訳」「用例」「レベル」「暗記必須フラグ」「修正フラグ」が記録されています。なお、データのない欄にはピリオド(.)が書いてあります。
メモ帳に戻って sample.txt を編集してみましょう。例えば、最初の項目の見出し語を「りんご」から「リンゴ」に変えて、レベルを 3 から 2 に下げてみます。
sample.txt を上書き保存し、メモ帳を終了してください。そして、コマンドプロンプトに戻り、次のコマンドを実行します。
次のような結果が表示されるはずです。
そうしたら PDIC に戻って、辞書グループ編集で sample.dic を削除し、sample2.dic を追加します。見出し語 apple の日本語訳が「リンゴ」に変化し、レベルが 2 になっていれば成功です。
PDIC-Toolkit の Ver. 1.15 で追加された pdic2csv は PDIC ファイルをCSV 形式に変換するプログラムです。"CSV" は "Comma Separated Values" の略で、ソフトウェアの間でデータを交換する際に使われる一般的なデータ形式です。
コマンドプロンプトで次のコマンドを実行すると、"sample.csv" というファイルが生成されます。
その中身は次のようになっているはずです。
練習として、自分の使っている PDIC ファイルをテキストファイルに変換し、PDIC ファイルに変換し直してみましょう。あなたの PDIC ファイルを C:¥home¥pdic にコピーして、上記の例にならって pdic2txt と txt2pdic を実行してください。
pdic2txt でテキストファイルに変換し、その後 txt2pdic で PDIC ファイルに変換し直す場合には、PDIC の辞書チェック機能で検査してから、オリジナルに上書きするようにしてください。できれば、オリジナルの PDIC ファイルをバックアップしておくことをお勧めします。ところで、あなたの PDIC ファイルが英語と日本語以外の言語の辞書である場合、pdic2txt によって生成されるテキストファイルをメモ帳で開いても、文字化けして読めないでしょう。しかし、txt2pdic で PDIC ファイルに戻すことは可能です。PDIC-Toolkit で英語と日本語以外の言語を扱う方法については PDIC Toolkit Tutorial - Step 2で説明します。
黒田努 <tkrd@mail.com> (2002.01.09) (2002.02.27)